気をつけてください。

何に気をつけるかと言いますと、『いのしし』です。

かなりローカルな話になります。

ケガをしてしまった飼い主さんやわんちゃんのお話も聞いていましたし、

実際、手鞠を連れていて近くで見かけたときは慌てて逃げます。

今年のウリ坊が大きく育って、わんちゃんに好戦的に向かってくるそうです。

飼い主さんからお聞きした話では、

当院近辺では①狐川②布引中③新神戸駅④北野の山側から降りてきているグループがいるそうです。

山にえさが無くて、街に下りてくるのはかわいそうですが。

けが人が出ても困りますし、向かって来るようでは暗くなってから安心して散歩も行けません。

18時でも出てきているそうです。

いのししは、ゴミ・えさ・公園の球根などを漁って食べているようです。

対策としてはゴミやえさなど食べ物が無い状態にしていくしかないのでしょうか?

便利な都市生活を送っている身としては、野生動物との共存は簡単には語れないです。

ただ、ゴミを前日から出している人や餌付けをしている人は本当にやめて欲しいです。

山にいるよりおいしいものを提供しているから降りてきています。なんて最悪です。

お知らせ

仔猫さん

神戸セントラル動物病院通信 生後1ヶ月ぐらいの男の子のネコちゃんです。

2日前に保護されて、ケガをしていたので処置に来られました。

里親さんを募集されています。

詳しいことはお問い合わせください。

※12/2に里親さんが見つかったとの連絡をいただきました。皆様ありがとうございました。

お知らせ

おしっこ検査でわかること

お年を取ったわんちゃん・ねこちゃんで体調がわるいので血液検査をしてみると

腎臓病になっていることがあります。

特にねこちゃんで多いです。

腎臓は簡単に言うとおしっこを作っているところです。

体に不必要なものをまとめて捨てるという大事なことを担っています。

腎臓病になるとおしっこをまとめて捨てられなくなるので、うすく・量の多いおしっこしか作れなくなります。

色の薄いおしっこを大量にして、お水を良く飲むようになるのが腎臓病のひとつの症状です。

血液検査では腎臓の75%以上が悪くならないと検査してもわかりません。

そんなに悪くなる前に検出できる検査は、おしっこの検査です。

尿検査で尿比重(どれくらい濃いか薄いか)を調べることで早期発見につながります。

なので当院の健康診断には尿検査の項目が必ず入っています。

7歳以上の子は、シニアに入ってきます。

人の3ヶ月が1年に相当します。

10月のブログで聴診(心臓の音など)を定期的にさせてくださいとお願いしましたが、

尿検査も大事です。

3ヶ月に1回フルコースで健康診断するのは大変ですが、

3ヶ月に1回おしっこを取ってきていただき、身体検査で聴診するのは

そんなに大変ではありませんよね。

心臓と腎臓のチェックができて、早めに気づいてあげる事ができます。

神戸セントラル動物病院通信

尿を入れる容器は病院で用意ができますので

お気軽におしゃってください。にゃーわんわん

病気について

おしりをこすっていたら

肛門嚢炎をおこしてしまいます。

肛門嚢にくさい分泌物が入っているのを知っている方も多いですが、

『それはいったい何?』という方もいらっしゃいます。

お尻の穴の脇に2ヶ所の袋がありまして、そこにくさい分泌物が入っています。

そこから少しづつ外に出ている場合は問題ありませんが、たまってくるとむず痒くなるようです。

袋に感染や炎症を起こして肛門嚢炎になり、皮膚が破けて穴が開くなど大変痛い思いをさせてしまうこともあります。

ねこちゃん、ワンちゃんでの肛門嚢破裂がつづいています。

お仲間にも肛門嚢炎の事をぜひお知らせください。

トリミングショップなどに定期的に出されている場合はおそらく大丈夫だと思いますが、たまりすぎていないか確認された方がよいでしょう。

病院に肛門嚢しぼりだけに来ていただいても大丈夫です。

だいたい1~2ヶ月おきにしぼっていればたまり過ぎることはないようですが、

まれに2週間ぐらいでパンパンになってしまう子もいます。 神戸セントラル動物病院通信

左側の肛門嚢が破裂しています。

痛いです。この子は食事をとれていないとの事でした。

病気について

歯みがきをしていますか?

お昼の時間に歯みがきについての院内セミナーをスタッフでうけました。

このブログでも何回か歯石、歯周病や歯みがきについてお話させて貰いました。

多くのわんちゃん、ねこちゃんの一番の楽しみは食事だとおもいます。

しかし、一瞬で食べ終わって、暇そうにしている子が多いのではないでしょうか?

そしてあまり使うことのない歯に歯垢がつき、歯石に変化してしまう流れになってしまっているようです。

歯石がつけば歯周病になってしまいます。

わんちゃん、ねこちゃんも歯みがきは大事です。

そしてさらに噛むという行為が多い方が歯垢が付きにくいようです。

唾液が歯垢を洗い流す効果があるようです。

デンタルガムも早食いしているようでは、意味がないです。

しかし、ひづめ・骨・牛皮など硬すぎるものを与えると歯がかけることがありますので注意が必要です。

歯みがきとあわせて、ほどよい硬さのデンタルガムを噛んでいる時間が長くなるように与えるのが

ポイントになります。

長いことクチャクチャしているのはとても楽しそうです。わんわん

神戸セントラル動物病院通信

病気について

聴診は大事なんです。

わんちゃんの心臓病のなかで多いのが僧帽弁閉鎖不全症です。

心臓には4つ部屋がありますが、部屋と部屋を区切る扉(弁)のしまりが悪くなります。

その中の僧帽弁というものが厚くなり、閉まりにくくなることで心臓が大きくなる心臓病です。

高齢化とともに心臓の病気にかかるワンちゃんが増えています。

ワンちゃんが咳をしている場合は、人とは違いほとんどが風邪をひいたのではありません。

心臓が原因の咳をするようになっている場合は、すでに心臓は弱ってきています。

そのようになる前に、定期的な聴診をおこなっていると雑音に気づくことができます。

1年ぶりに聴診すると心雑音が強く出ているということもまれではありません。

わんちゃんは人のおおよそ5倍は早く年を取っていきます。

心臓の病気は初期症状に気づきにくいため、早期発見・早期治療が大切です。

中年齢に入りましたら、つめきり・肛門腺しぼりやトリミングで御来院の度に聴診させていただければと思います。

神戸セントラル動物病院通信

神戸セントラル動物病院通信

超音波検査で弁の形態やカラードップラー(血液の流れを色で見る方法)を使うことで心臓のどこに異常があるかを詳しく知ることが出来ます。

心雑音がでてきている子の精密検査で有用な方法です。

病気について

フィラリアの薬をお忘れなく。

日が落ちるのも早くなりましたね。

これだけ涼しくなりますと、フィラリアのお薬を飲ませ忘れてしまう方も増えてきます。

『涼しいから蚊もいないし・・まぁいっか』は危ないので駄目ですよ。

フィラリアのお薬は厳密には予防薬でなく感染したフィラリアを退治するものです。

蚊に刺された時に感染したものを1ヶ月後に薬をのむことで虫下ししています

当院では12月初旬に最後の予防薬を飲み終えるようお願いしています。しっぽフリフリ

(つまり11月初旬に蚊にさされたものを駆虫しています。)

詳しくは獣医師さんに聞いてください。

往診に向かう車内で流れていたラジオでは宇多田ひかるさんが

7ヶ所も蚊にさされたといってました。ヘッドフォン

予防が一番安心な感染症ですから最後までよろしくお願いします。 神戸セントラル動物病院通信

手鞠には毎月3日に飲ませてます。

病気について

高齢の男の子のわんちゃんで

去勢手術をしていない場合は、お尻の周りに肛門周囲腺腫という腫瘍ができやすいです。

(お尻の周りには、去勢の実施に関係なく肛門周囲腺癌・肛門嚢アポクリン腺癌など他の腫瘍もできます)

肛門周囲腺腫はアンドロゲンという男性ホルモンが関与しています。

治療には腫瘍の外科切除か、去勢手術だけでも小さくなり無くなることがあります。

お年をとってから外科手術をすることは難しいこともあります。

若いうちに去勢手術をすることはこの腫瘍を防ぐ予防にもなります。

神戸セントラル動物病院通信

おしりの上側に自壊した腫瘤がみえます。

腫瘍

巻き爪

神戸セントラル動物病院通信  爪が伸びるとこのように巻いていきます。

 そして巻いて伸びた先には、肉球(パッド)があります。

 肉球に爪がささってしまい、食い込んで出血してから気づかれることも多いですううっ...

 

 多いのは、わんちゃんの狼爪(親指)、お年を取って爪とぎをしなくなったねこちゃんの爪ですね。

つめは定期的につめきりをしてあげないと血管が伸びてきますのであまり切れなくなります。

当院で定期的につめきりだけに来られる方もいらっしゃいます。一緒に肛門腺も絞ったりもできます。

ご自宅でのつめきりの際は、病院が開いている時間帯で、嫌がられないようにやってあげてください。

というのも勤務医時代に真夜中に!!深爪しすぎて、出血が止まらないという主訴で呼び出された記憶があります。

比較的大きめで血まみれの嫌がるわんちゃんを家族の方と大変な思いで止血処置しましたガクリ

よろしくおねがいします。

ブログ

ねこちゃんの落下事故

当院では、ねこちゃんの安全な生活のために室内飼育をお願いしています。

お外は怖いことが多いです。(交通事故・けんか・中毒・ウイルス感染症・・・・)

最近、室内飼育の子が外に出たがった??ためか、

高所から(マンションの4階、7階・・)の落下事故が続いています。

・肋骨を骨折してしまった子、

・口の中の軟口蓋が裂けてしまった子、

・落下防止の柵に落ちて全身の皮膚をたくさん切ってしまった子、

・外に出た後に、交通事故に遭い骨折した子

窓が開いていたり、網戸を突き破ったりなどで出て行ったようです。

こわいです、注意してみましょう。

病気について