おもちゃの誤食

今回はおもちゃが消化管内異物になることもあるということについてお話します。

普段なにげなく遊んでいるおもちゃを飲み込んでしまい、大事になる(開腹手術)ことが時々あります。

『ワンちゃんの体に比較しておもちゃが小さすぎた』

『ぬいぐるみがほつれていたけどそのままにしていたため中の綿や布地を飲み込んでしまった』

『スーパーボールを投げたらそのまま飲み込んだ』などがあります。

これらは事前に気づいてあげられそうな問題ですよね。

あとはおとうさんの靴下やお母さんのストッキングなども異物になりますし、おいしいものが入っていたビニール袋や焼き鳥の竹串など匂いが良いものも怖いですね(´□`。)。

腸管内に詰まりますと命にかかわります。

今一度おもちゃの点検をしてあげてください。

病気について

歯周病をふせぐ

うちの手鞠の歯がすべて永久歯に生え変わりました。ただいま4ヵ月半ぐらいですので、早めに生え変わったと思います。歯がかゆくて、いろんなものをガリガリ怪獣みたいに破壊するのも落ち着いてくれると助かります。

犬の歯の数は乳歯が28本、永久歯が42本です。これからはこの永久歯を大事にしていかなければなりません。手鞠は乳歯のときから歯磨きをするまねをしていました。犬用の歯磨き粉が大好きなので歯磨きというより舐めたい舐めたいで大変です。これからもたまに忘れるでしょうが、基本は毎日していきたいと思います。

乳歯が残っていたり、歯磨きをしていなければ必ず歯周病にかかります。まだ小さい子は早めに習慣づけていきましょう。もうすでに大きくなって歯磨きをしていない子は少しづつでもいいのでやってみませんか。ご相談にのりますので診せに来てください。

病気について

ネコの尿路疾患

最近ネコちゃんのおしっこに関する病気で入院する子が多いので、今回は猫下部尿路疾患(FLUTD)の一部についておはなしします。

この猫下部尿路疾患(FLUTD)とは膀胱から尿道におこる、いろいろな原因と症状を含む病気の総称です。今日退院したネコちゃんは初診時ペニスの先に栓子(結晶など)がつまりおしっこが24時間以上出ていなくて膀胱がパンパンになっていました。その結果、腎臓に負担がかかりすぎて急性腎不全になっていました。

さいわい、この子も先週の子も処置と治療に反応があり元気になり退院できました。先日ネコの結石症で載せた子は石が原因ですが、今回は石の手前の結晶が原因でした。

どうして結晶がつまるのか?

これは男の子のペニスの先端の尿道は細くなっています。さらにネコちゃんは砂漠の出身なので水分を大切にするからだの構造になっています。ですからおしっこを濃くします。濃い尿は膀胱の中で結晶を作りやすくなり、そして結晶ができた場合は尿道に詰まりやすいのです。

どうやったら予防できるのか?

まず食事です。これは個人差があるのですが、同じ食事を食べていても大丈夫な子もいれば、結晶ができて詰まる子もいます。できやすい子は尿路疾患用処方食などを食べることでリスクを減らします。次はなるべくお水を飲んでもらい、水分摂取量を増やす工夫です。蛇口から流れる水が好きな子もいれば、お風呂場の水が好きな子もいると思います。そして清潔なトイレをネコちゃんのお気に入りの場所に2箇所は作ってください。あまりおしっこをためこまない事で結晶もできにくいです。

どんな様子がサインなのか?

・おしっこの色が赤くないか。

・トイレの時間が長くないか。

・ペニスをよくなめていないか。

・いきんでいるが尿は出ているか。(便秘と間違われることが多いです。獣医師が触診すればすぐわかります。)

・おしっこするときに叫び声など奇声をあげる。

・トイレ以外の場所でおしっこをするようになった。

・落ち着きがなくなった。

・食欲が無く、もどしている。(これはかなり状態が悪化した様子です。至急処置が必要です。)

あまりにおしっこを出せていない時間が長いと命にかかわります。普段から様子を見てあげて、変化に気づいてあげてください。上に書いたことが気になるかたはおしっこ検査をしましょう。食事についてもアドバイスいたします。

病気について

実習生

今日は獣医学科の大学4年生が実習に来てました。

大学4年生ですとだんだんと臨床に対しての知識も持ち始めた頃だったかなとおもいかえしていました。

ただ僕が4年生のときはまだ実際の現場に実習に行こうなど考えもしなく、夏休みは大学病院のお手伝い・研究のお手伝いなどがなければ遊ぶことばかり考えていたと思います。

それだけに今回の学生さんはよく頑張っているなと思いますよね。

純粋に獣医学を勉強している様子や大学生活など話をして懐かしい思いになりました。楽しかったなぁ。

こちらからも自分が学生のころ抱いていたこの仕事に対する希望や不安について話してあげられたかな?と思います。

また遊びに来てくださいね。

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お盆

もうじきお盆休みですね。

お盆時期の休みについて、お電話でのお問い合わせがありますのでお知らせします。

今年は特に休みなく診療いたします。通常どおりです。火曜日は休診日です。

来年以降はまた考えてみます。

お預かり中のスティッチちゃん

お知らせ

ネコの尿石症3

結果的に大小あわせて11個の結石を摘出しました。

比較的大きな石も尿道内にあったので、自分に置き換えると大変な痛みであったことが想像できます。

尿結石のリスクは性別・年齢によって変化します。

若い子ではストルバイト結石のリスクが高く、加齢とともにシュウ酸カルシウムのリスクが高くなります。去勢した男の子では3歳ぐらいから、避妊した女の子では7歳ぐらいからシュウ酸カルシウムのリスクが高くなります。

今回のシュウ酸カルシウムは、食事療法では治りません。手術を選択してよかったです。

今後、この子は予防食を食べてもらい、定期的に尿検査をおこなって状態の確認をしていく予定です。

病気について

ネコの尿石症2

手術は、膀胱内の石を取り出すことと尿道内の石を膀胱内にもどす操作を繰り返し行いました。

膀胱粘膜も約3年間の結石の存在、膀胱炎により厚いゴム鞠のように変化しています。本来、膀胱はうすく、きれいなものです。

病気について

ネコの尿石症

先日、膀胱・尿道結石摘出手術をおこないまして、取り出した石の結石定性(石の組成をしらべる)の結果が

本日かえってきました。

結果は『シュウ酸カルシウム』でした。

術前に何度か尿検査をしても石の正体は不明でした。

このネコちゃんは、3年前から患っていたそうです。

石が尿道に詰まって急性腎不全になっていたり、貧血があったりと全身状態が悪かったので

点滴と輸血をおこなって、万全な状態をとってから手術をおこないました。

膀胱内と尿道に石が見つかりました。

宿便も多く、自力で排便する際にいきむと結石の影響で痛みが強いようでした。

術後は石がなくなり痛みも無いようで、自分で大きい便も出せていました。

病気について

hanabi

昨日は、神戸の花火大会でしたね。

僕はあいにく仕事中だったので見に行けませんでしたが、

病院の受付から打ち上げられた花火が、マンションの隙間から見えました。

きれいですね。

花火は人にとってはきれいですが、怖がっていたワンちゃん・ネコちゃんもいたのではないですか?

うちの手鞠はまったく気づいていなかったのか、大丈夫でした。普段は大きな物音に敏感ですが。

手鞠 手鞠(てまり) 4ヶ月 女の子です。

よろしくお願いします。

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はじめまして

はじめまして。神戸セントラル動物病院の三宅です。

今日は当院が開院してちょうど2ヶ月です。

今日から病院からのお知らせ、病気についてなどについて少しずつ書いていこうと思っています。

よろしくお願いします。

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