腹腔鏡下潜在精巣摘出術

先天的な異常で、本来は陰嚢に入らなくてはいけない精巣が腹腔内または鼠径部で停滞してしまうことがあります。

これを潜在精巣といいます。

陰嚢内にない精巣は精子を作ることができません。

今回のワンちゃん、右精巣はお腹の中、左精巣はソ径の皮膚の下にありました。

ですから繁殖することはできません。

正常な位置にない精巣は、将来腫瘍になる確率が約10倍高いデータなどから、今回の手術を決断されました。

お腹の中に精巣がある場合は、腫瘍化しても気づきにくいため早期の摘出をお勧めいたします。

体重2㎏の小さなワンちゃんですが

右精巣は腹腔鏡下潜在精巣摘出で2か所の5㎜の傷、左精巣はソ径部皮下精巣で5㎜の切開と小さな傷で手術ができました。

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腹腔鏡手術

避妊去勢手術はした方が良いですか?

『避妊去勢手術はした方が良いですか?』という質問をよく受けます。

個々の家族の方の考えを尊重しますが、私は「繁殖を考えていないのであれば、したほうがよいでしょう」と答えています。

自然のままにという考え方ですが、犬猫が人間と一緒に暮らしていくことは、自然の中で犬・猫が独立して暮らすこととは異なります。

繁殖期をむかえれば、雌雄が出会い交配し出産する。これは自然なことですが、人間と生活すればこうはいきません。繁殖期をむかえても繁殖行動に移すことができないことは、強いストレスになります。ひどい恋煩いですね。

避妊・去勢手術は病気予防の面でも、メスであれば子宮疾患・乳腺腫瘍、オスであれば前立腺疾患・肛門周囲線種・精巣腫瘍・会陰ヘルニアを予防できるメリットがあります。

デメリットは肥満しやすくなりますが、おやつや食事のカロリーを考えてあげることができれば太りません。今は様々なフードもありますので肥満させないようにすることは一緒に考えていくことができると思います。

ただ私自身も、痛いのや怖いのは嫌です。キライですね 😥

自分の家族にも可能な限り負担の少ない方法を、と思っています。

獣医師になって以来、健康な子にメスを入れる避妊去勢手術に関しては特に、もっときれいに痛くなく負担が少ない手術がしたいと考えてきました。そして今は犬、猫の腹腔鏡手術による避妊手術を当院ではおこなっております。

本日抜糸に来院された腹腔鏡下避妊手術後のわんちゃんも『本当に手術したのかというぐらい元気でした』のことです。また本日の腹腔鏡下避妊手術後のわんちゃんも晩御飯をペロリと食べました。傷が小さく、痛みが少ないこの術式は、とても優れた手術方法だと思います。写真

ご相談ください 😮

腹腔鏡手術

高齢の猫ちゃんとスコティッシュ

写真_1~1高齢の猫ちゃんとスコティッシュの家族の方へ

爪とぎをしなくなったり、見かけなくなってませんか?

爪が伸びすぎて、肉球に刺さってしまったりすることがあります。

歩き方がおかしかったり、機嫌が悪い原因がつめの伸びすぎのことがあります。

若いころと違うことは、何かのサインだったりします。

確認してみてあげてください 😯

病気について

歯周病

ここ1週間で行った歯石除去の治療です。

歯石の付着による歯周病になってしまった4頭のわんちゃん。

とくに前歯(切歯)の歯周ポケットが深く形成されてしまい、歯の動揺が激しいです。

このままでは、歯が抜けてしまうでしょう。

歯茎がこれ以上に痩せないように、歯石を丁寧にとり、歯茎の再生を狙ってある成分の注入をします。

今後はは歯磨きで歯周環境をmaru3yume3daichi3整えるようにしていかなければなりません。

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歯磨きがんばりましょう 😀

歯科

2014年1月

本年もよろしくお願いいたします。
また新しい年が始まりました。
より貢献できるように課題を持ってこの1年を過ごしたいと思っています。

今年も腹腔鏡下避妊手術をすでにおこなっています。
先日の体重23kg大型犬と本日オペの1.2㎏超小型犬の腹腔鏡下避妊手術です。
同じイヌ属ですが、ものすごい体重差です。

術後の食事をふたりともペロリと:smile:食べてくれました。
手術経過が良いと私も安心して晩酌し安眠できます。
今年もいろいろ報告していきたいと思います:blush:

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