埋伏歯

永久歯の本数が少ない?—埋伏歯のリスクと処置について

永久歯が生え揃う月齢になっても、歯の本数が少ないことがあります。その場合、単に歯が生えていないのか、それとも歯が顎の中に埋まっているのかを確認することが重要です。

当院では、歯の処置を行う際に必ず歯科レントゲンで確認を行います。埋伏歯は放置すると、将来的に嚢胞を形成し、顎の骨を溶かしてしまうことがあるため、適切な処置が必要です。

先日、非常に小さな埋伏歯が複数個見つかりましたが、マイクロ顕微鏡を使用することで、最小限の傷で無事に取り出すことができました。

歯の本数が少ないと感じたら、ぜひ一度ご相談ください。

歯科

犬猫の心臓の病気

心臓病の診断には 超音波検査 が欠かせません。これに加えて、身体検査・聴診・レントゲン検査・心電図検査・血圧測定・血液検査 などを、必要に応じて並行して行います。

今回の画像は、高齢のわんちゃんに多くみられる 僧帽弁閉鎖不全症 による 僧帽弁逆流 の様子です。

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循環器

歯が欠けた(破折)

硬いものを噛んだり、ケンカしたなどの衝撃で歯が欠ける、折れる事があります。

折れることが特に多いのは、上の奥歯(第四前臼歯)です。

この場合の治療選択肢は2つです。

①抜歯

②保存治療

❌経過をみるは悪手で痛みもありますし、感染が歯の中に広がり膿をためるようになります。

 

①抜歯は一回の麻酔処置で終わらせられるのですが、抜いたものは元に戻りません。噛み合わせの下顎の歯と上顎の干渉も考えなければなりません。

 

②保存治療は歯を残すために歯内治療を行うことです。生活歯髄切断法と抜髄法がありますが、適応は十分に吟味しなければなりません。術後も定期検診は欠かせませんが、歯を残し噛んで食べる選択肢を残してあげたい場合にはご相談ください。

歯科

猫の糖尿病

獣医師となって診療するようになりだいぶ年月が経ちました。

20年前では考えられない変化がお薬や医療機械の世界ではありますね。

今回は新しい猫の糖尿病治療薬が日本で発売されました。

人の医療では既に実績があるものが猫の治療薬として昨年から欧米で認可を取っていて、ようやく日本でも発売されています。

猫の糖尿病治療が変わる可能性があります。。もちろん従来型の1日2回のインスリン注射が必要なケースもあります。今回の新薬では1日1回の飲み薬で血糖コントロールが可能なのはとても驚きです。

内科

異物誤食 内視鏡摘出

救急処置で多いものの一つが異物誤食です。

わんちゃんねこちゃん関わらずです。

特に幼犬や幼猫は興味津々で遊びながら誤食してしまう事がありますし、大人になってからでも噛みたいものや美味しいものが付いていたりすれば誤食してしまいます。

ずっと目を離さず生活する事なんて出来ないですから、本当に避けがたい問題です。

マスクのひも、食材包装のラップ、ボールと続いて内視鏡で取り出しました。腸に詰まるととても大変なことになりますので内視鏡でさっと取り出してあげられれば負担の少ない処置です。

消化器内視鏡

アレルギー検査

アトピー性皮膚炎や食物アレルギー性皮膚炎の説明をすると、犬や猫にもアトピーがあるんですか?と驚かれる事があります。

アレルギーの診断には各種除外をして経過をみながらになるので、原因を知るには時間がかかります。当院でも行なっている血液検査(IgE抗体検査やリンパ球反応検査)はあくまで補助的な役割です。

そんな時に毛や唾液を送れば、アレルギーの診断がわかりますという検査があると頼りたくなるものですが…、高い検査費用には見合わない結果となりますのでご注意ください。エビデンスのある検査なのかどうかは獣医師にお尋ねください。

こんな論文が2019年に出ていまして、注意喚起のため。当時読んだ時はアレルギーで苦しむ動物や家族の方になぜ駄目なのかを詳しく説明できるため助かりました。

Hair and saliva analysis fails to accurately identify atopic dogs or differentiate real and fake samples

Joseph A Bernstein et al. Vet Dermatol. .
 

毛髪と唾液の分析では、アトピー犬の正確な同定や本物・偽物のサンプルの区別ができない

健康な動物7匹(犬6匹、猫1匹);アトピー性皮膚炎の動物6匹(犬5匹、猫1匹);合成毛皮と滅菌生理食塩水11検体。

合成毛皮と生理食塩水を含め、提出されたすべてのサンプルについて、ペットアレルギーの直接検査で陽性の結果が得られた。

本研究で検討されたペットアレルギーのための毛髪および唾液検査は、結果の再現性はなかった。

 

これらの検査は有効性が確認されておらず、獣医療におけるこのような検査に対する規制監督も限られている。

 

皮膚科

子犬の時から習慣を

当院でもお世話になっているドックトレーナーさんによるパピー講習会を行うことになっています。

ドックトレーニングは、誰にどうやって家族の方が教えて貰うかがポイントです。トレーナーさんはわんちゃんの性格をみて考えていく十分な経験値をお持ちです。わんちゃんと生活するうえで家族の方が将来的に困る事がないようにアドバイスをもらえると思います。

わんちゃんとの生活をこれから考えておられる方にはおすすめさせていただきます。

対象:月齢4ヶ月前後の子犬さん

場所:当院待合室

日時:火曜日の14:00-15:00

当院以外でも教室や訪問もされていますので、詳しくは診察時にお尋ねください。

 

パピー講習会

猫の歯肉炎

歯肉が赤くただれて、食事が出来なくなった猫ちゃんが来院されました。

ただ歯石をとるクリーニングだけではなく、

麻酔下で歯科用レントゲン確認していきますと、歯は溶けて根っこだけ残っているものや

  1. 歯石はほぼ付いていないが、根っこが溶けている歯も含めて治療しました。
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  12. 以前はステロイドや抗生剤を繰り返し使い誤魔化してきたそうですが、術後から食欲が戻ってすごく元気になったとうれしいご報告がありました。
歯科

犬の腹腔内隠睾摘出

わんちゃんの精巣が陰嚢内に入らずお腹の中に残っている場合は、将来ガン化する可能性が高いので摘出する事をお勧めします。(腹腔内陰睾丸、潜在精巣)

摘出する方法は、開腹手術と腹腔鏡手術がありますが、当院では負担が少ないので腹腔鏡手術をしています。

特にお腹に残っている精巣が、見つけやすいこのような場所にある場合は手術に苦労しませんが

 

 

 

 

 

このケースのように鼠径部の真下のお腹の中の脂肪に留まっている場合には開腹下では大きな切開や侵襲を伴います。

腹腔鏡手術ではこのような場合は、精巣をお腹の見えやすい場所まで戻して摘出可能なため、小さな傷で負担少なくおこなえます。

画像では拡大されていますので大きく見えますが、上の子も下の子もは体重3kg未満の小型犬です。

未分類

猫の消化器内視鏡生検検査

下痢、嘔吐、食欲不振などの症状や低タンパク血症、低アルブミン血症や消化管のエコー検査などでの異常の所見があり、病気の鑑別や治療の反応によっては、胃、小腸の内視鏡検査と組織生検にすすむことがあります。

内視鏡検査は開腹下での生検と比べて劣るところもありますが、日帰りでおこなえるなど負担が少なく重要な検査所見を与えてくれることも多いです。

慢性腸症の場合には、リンパ腫などのガンや他の病気の鑑別のため消化器内視鏡検査はとても有用です。

今回は猫ちゃんのサンプルを取ったので検査に出します。

消化器内視鏡