今日は定期的な健康診断の重要性についてお話します。僕自身も再認識しました。
というのもこれは先日あった事なのですが。
ある10歳の小型犬のワンちゃんが、急に水を大量に飲むようになったとお電話がありました。
一日の飲水量を測っていただき、やはり多すぎるので身体検査、血液検査、レントゲン検査をおこないました。
その気になる飲み水の量が増える病気は、たくさんある病気のなかで検査の結果、副腎皮質機能亢進症というホルモン性の病気であることがわかりました。
ただ今回は目的としたもの以外で腹部のレントゲン検査の結果、お腹の中が少しおかしいぞということで腹部超音波検査にすすみ全体を観察したところ、脾臓という臓器に30mmぐらいの塊がみつかりました。
脾臓のできものの3分の2は悪性腫瘍です。なかなか症状が出ないので、発見は遅れがちです。
普段の様子の変化(元気・食欲・排便・排尿)や体の表面の変化(皮膚腫瘍など)は、よく見られている方ははやくに連れてこられます。
しかし検査を行わないと見ることができないものに関しては、定期的に検診を受けられることで早期発見につながります。