ある13歳のわんちゃんのお尻に腫瘤ができて、出血が止まらないとのことで手術になりました。
手術の前には安全に麻酔をかけることが可能か、
慎重に判断しなければなりません。
とくに老齢の腫瘍性疾患であれば検査項目も増えます。
このわんちゃんはフィラリアの予防が最近抜けているとのことでした。
フィラリアの検査の結果は・・
陽性(フィラリアに感染している)でした。
フィラリアは心臓の血管近くに寄生し、心臓や血管に大きなダメージを与えます。
麻酔のリスクは、さらに高くなってしまいます。
5月からはフィラリアの予防期間が始まります。
最近抜けているわんちゃんも、しっかり検査をして薬を続けましょう。
長期間のフィライア寄生は、取り返しがつかなくなります。
ちなみにこのわんちゃんは、胸部レントゲン、心臓エコー追加検査の結果
麻酔に耐えられると判断し、無事に手術が終わっています。