高齢動物の手術

わんちゃん・ねこちゃんで年齢が高齢だなと思う子たち。

実際に診察をしてみると思ったより若若しい子たちもいますし、

年齢通りに感じられる子もいます。

そんな高齢な子たちにどうしても麻酔をかけて、手術をしなければならないこともあります。

避けられるのであればや避けたいところです。

13歳のシーズー君、皮膚腫瘍が大きくなり自壊を繰り返すため

12歳の7か月の中型の男の子、肛門周囲線種が複数個、大きくなり出血してきたため

13歳3か月のM・ダックスちゃん、歯根部膿瘍で膿性鼻汁がひどいため

17歳の中型の女の子、10センチ大の乳腺部腫瘤が破裂しそうなため、そして術前検査で卵巣に異常が見つかったため

最近の高齢なわんちゃんの手術ケースです。

肛門周囲線種や卵巣の病気は、若いころの不妊手術で発生を防ぐことができます。

乳腺腫瘍も発情前(生後半年頃)の避妊手術で発生をかなりおさえるデータがあります。

高齢動物の手術では、いかに早く、出血を少なく、痛みを少なく

普段から心がけている手術方法をより意識して、負担が少なくなるようにおこなっています。

神戸セントラル動物病院通信 17歳の女の子の右の卵巣です。僕の手の大きさと比べるとサイズがわかりますね。 神戸セントラル動物病院通信 取り出した卵巣子宮と乳腺腫瘍の写真です。

この子は日帰り希望でしたので、その日の晩に退院されました。

いまは抜糸も終わり、すっきり元気とのことです。

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