ジャーキーとガムの危険性について

今晩はセミナー参加の予定でしたが、午後の外来で食道にジャーキーが詰まってしまったワンちゃんが来院しましたのでそちらの処置をしていました。

小型犬の食道にガムやジャーキーが詰まってしまう事が良くありますので、私はジャーキー反対派です。

おいしそうに食べますし喜んでもらえるのでなかなか受け入れがたいと思いますが、問題の多いトリーツだと思われます。

ジャーキーががっしり食道に詰まり時間が経過すると食道炎をおこします。食道炎から食道狭窄という物が通らない状態になる可能性があり非常に危険です。

本日のワンちゃんも右側の画像のように食道炎を起こしていました。今後も十分注意が必要です。(左側は鉗子でガムを砕いています)

OLYMPUS DIGITAL CAMERA OLYMPUS DIGITAL CAMERA

消化器内視鏡

診療時間変更のお知らせ

 

すでに院内掲示版とホームページのお知らせ欄にてお伝えさせていただいておりますが、
平成26年10月1日より下に記したように診療時間を変更いたします。
新たな診療時間は以下の通りです。
平日(火曜日休診は従来通りです。)
午前 9:00~12:00  午後 16:0019:00
日曜日
午前 9:00~12:00  午後 16:00~18:00
祝日
午前 9:00~12:00
おかげ様で当院も開院し7年目に入っております。
診療時間変更の主な理由ですが、
手術のご依頼件数が増えて通常はお昼の時間(12時~15時)でおこなっている手術ですが、
緊急を要するものについては20時の診療終了後から手術を行うことも多くなりました。
これが続きますとどうしてもスタッフにかかる負担が増します。
毎日の診療の質を落とすことなく、健康に診療を継続させていただくためとご理解いただければと思います。
今後も変わらぬご愛顧をよろしくお願いいたします。
院長 三宅淳志
お知らせ

外耳炎・中耳炎の治療を耳内視鏡でおこなう


わんちゃんで外耳炎やさらにこじらせた中耳炎で来院されるケースは多いです。

簡単に炎症が治まってくれる場合は、とてもハッピーです。

外耳炎は基本的に繰り返します。なかなか難治なケースもあります。慢性化してしまう過程でよりつらい状況になってしまうこともあります。

従来は皮膚科診療に基づき原因を考え、外用薬や内服薬、食事のアドバイス、生活のアドバイス、おうちでできる耳掃除のやり方のアドバイスと定期的に来院していただだき外耳処置で経過を見ていくやり方でした。

そしてそのような方法だけでは耳の状況に改善がみられない、もしくはそれ以上に悪化させないため耳の外科手術を行う考えでいました。

 

最近はその耳の手術をする前に、全身麻酔下で耳内視鏡による洗浄・処置という新しい方法をおこなっております。通常は観察することが困難な鼓膜や鼓膜周囲のこびりついた耳垢、毛が本当によく見えます。それをモニターに映して特殊なブラシや小さな鉗子、チューブによる洗浄などできれいにしていきます。

 

1回の処置で耳垢の様子に変化が出て、膿が全くでなくなったや炎症が引いて楽になったようで元気になったといわれる場合も多く、非常に治療効果を感じる手技です。腹腔鏡手術の道具から派生して使っているのですが、耳内視鏡も低侵襲で耳外科手術の前にぜひ試すべきステップだと思われます。

外耳炎でお困りの方は、過去の症例の子のビデオもお見せできますのでご相談ください。

 

皮膚科