歯肉が赤くただれて、食事が出来なくなった猫ちゃんが来院されました。
ただ歯石をとるクリーニングだけではなく、
麻酔下で歯科用レントゲン確認していきますと、歯は溶けて根っこだけ残っているものや
- 歯石はほぼ付いていないが、根っこが溶けている歯も含めて治療しました。
- 以前はステロイドや抗生剤を繰り返し使い誤魔化してきたそうですが、術後から食欲が戻ってすごく元気になったとうれしいご報告がありました。
歯肉が赤くただれて、食事が出来なくなった猫ちゃんが来院されました。
ただ歯石をとるクリーニングだけではなく、
麻酔下で歯科用レントゲン確認していきますと、歯は溶けて根っこだけ残っているものや
わんちゃんの精巣が陰嚢内に入らずお腹の中に残っている場合は、将来ガン化する可能性が高いので摘出する事をお勧めします。(腹腔内陰睾丸、潜在精巣)
摘出する方法は、開腹手術と腹腔鏡手術がありますが、当院では負担が少ないので腹腔鏡手術をしています。
特にお腹に残っている精巣が、見つけやすいこのような場所にある場合は手術に苦労しませんが
このケースのように鼠径部の真下のお腹の中の脂肪に留まっている場合には開腹下では大きな切開や侵襲を伴います。
腹腔鏡手術ではこのような場合は、精巣をお腹の見えやすい場所まで戻して摘出可能なため、小さな傷で負担少なくおこなえます。
画像では拡大されていますので大きく見えますが、上の子も下の子もは体重3kg未満の小型犬です。
下痢、嘔吐、食欲不振などの症状や低タンパク血症、低アルブミン血症や消化管のエコー検査などでの異常の所見があり、病気の鑑別や治療の反応によっては、胃、小腸の内視鏡検査と組織生検にすすむことがあります。
内視鏡検査は開腹下での生検と比べて劣るところもありますが、日帰りでおこなえるなど負担が少なく重要な検査所見を与えてくれることも多いです。
慢性腸症の場合には、リンパ腫などのガンや他の病気の鑑別のため消化器内視鏡検査はとても有用です。
今回は猫ちゃんのサンプルを取ったので検査に出します。
わんちゃんが歯周病(歯周炎)の治療に来院されました。
トリミングの度に歯石をカリカリ取られていた(獣医師では無い人が他人の犬猫…に出血や炎症を起こさせる事はそもそも法的に問題)そうですが、歯肉の炎症が強いです。
この子の歯は一見問題ないように見えますが、レントゲン検査では歯根の一部が歯周炎により溶けています。
麻酔をかけて検査をしなければわからないものを、見た目だけ綺麗にしようと痛い所に痛い事をされて余計に歯を触らせてもらえなくなります。
麻酔がこわいや負担だとし、痛みと恐怖心を与えて、不適切なおこないと、
獣医師が麻酔をかけ、痛みと恐怖心がない状態で、正確で丁寧な処置をする事の違いを伝えていかなければなりません。