獣医師となって診療するようになりだいぶ年月が経ちました。
20年前では考えられない変化がお薬や医療機械の世界ではありますね。
今回は新しい猫の糖尿病治療薬が日本で発売されました。
人の医療では既に実績があるものが猫の治療薬として昨年から欧米で認可を取っていて、ようやく日本でも発売されています。
猫の糖尿病治療が変わる可能性があります。。もちろん従来型の1日2回のインスリン注射が必要なケースもあります。今回の新薬では1日1回の飲み薬で血糖コントロールが可能なのはとても驚きです。
獣医師となって診療するようになりだいぶ年月が経ちました。
20年前では考えられない変化がお薬や医療機械の世界ではありますね。
今回は新しい猫の糖尿病治療薬が日本で発売されました。
人の医療では既に実績があるものが猫の治療薬として昨年から欧米で認可を取っていて、ようやく日本でも発売されています。
猫の糖尿病治療が変わる可能性があります。。もちろん従来型の1日2回のインスリン注射が必要なケースもあります。今回の新薬では1日1回の飲み薬で血糖コントロールが可能なのはとても驚きです。
腎障害の猫ちゃんが続けて2頭来院されました。
来院時は2頭ともに、腎臓は全く尿を作ることのできない無尿状態でした。急性腎障害からの無尿と慢性腎障害からの無尿期と異なる病態ではありました。
家族の方の祈るような気持ちが伝わったように、数日後に2頭とも排尿し始めてくれました。
数日にわたり深夜にまですべき処置は取った結果ともいえますが、当院でも実施可能な腹膜透析、当院未導入の血液透析などするべきか難しい判断でした。
無事に2頭とも退院できましたが今回のようにすべての無尿状態の腎障害の子を、お家で食事が可能な状態にしてあげられるよう追求したいと思います。
具合が悪く来院し、糖尿病であることがわかったねこちゃん。
さらに状態の悪いケトアシドーシスであった子が、1週間の入院生活をがんばり本日退院されました。
糖尿病性ケトアシドーシスは糖尿病の急性代謝性合併症です。
昏睡し死亡に進展する恐れがある病態です。
治療は頻回な検査と細かく調節したインスリン・他の薬・電解質バランスの調節と非常に大変ですし、難しいです。
その病気のねこちゃんに愛情を持ってしっかりと看護してあげられないとなかなか助けることができません。
あとはおうちでのインスリンの投与や体調管理が大事になってきます。
家族の方もインスリンの注射を大変心配されていましたが、1カ月もすれば上手になっていきますのでがんばりましょう
今日は輸血についてお話します。
貧血が問題となって調子が悪い子にとって、輸血は非常に効果があります。
赤血球は酸素を体に取り入れてエネルギーにするために、
生きていくうえでとても大事なものだからです。
今日も高齢な具合の悪いねこちゃんが来院されました。
身体検査上で貧血がありそうです。
輸血も含めた治療についてお話しました。
もちろんその前に貧血の原因、具合の悪い原因を特定する検査が必要になります。
輸血は人間では献血されて(善意ですね)集まった血液が、病気の方に使われることになります。
わんちゃんやねこちゃんでは、そうもいかずなかなか難しいのが現実です
輸血される側(貧血の動物)はぜひとも欲しい血液ですが、
ドナー(献血する側)の健康状態は大丈夫なのか、献血することが負担にならないかと
ドナー側にも気を配らなければなりません。
ドナー側の動物の健康状態把握のために、献血前の血液検査は必須です。
それと同時に血液が合うかをチェックする輸血適合検査もしなければらりません。
これらを経てようやく輸血が実施されていきます。
献血してくれるわんちゃんねこちゃんには、感謝感謝です。
ありがとう