激しい嘔吐の症状でわんちゃんが来院されました。
検査の結果は、胆嚢炎です。
激しい脱水や炎症のため状態が悪いです。
数日の入院内科治療後に手術を受けてくれました。
術後の回復が芳しくなかったですが、小さい体で頑張ってくれました。本日自力で食事がとれるようになりましたので退院です。
激しい嘔吐の症状でわんちゃんが来院されました。
検査の結果は、胆嚢炎です。
激しい脱水や炎症のため状態が悪いです。
数日の入院内科治療後に手術を受けてくれました。
術後の回復が芳しくなかったですが、小さい体で頑張ってくれました。本日自力で食事がとれるようになりましたので退院です。
外耳炎は多くのわんちゃんが持っている病気の一つです。
定期的に処置をさせていただいたり、家での定期管理ができている場合はうまくいくことが多いです。しかし治ったように思って無処置で過ごしますと、実際には徐々に少しずつ悪化してしまうようです。
当院では、うまくコントロールができていない外耳炎、中耳炎に耳道内視鏡での処置をおこなっております。耳道内視鏡による洗浄で非常に良好に改善できる場合もあります。
しかし、症例によっては外耳炎を悪化させないために予防的に外耳道を形成したり、すでに悪化している場合には外耳道を切除して根本的に外耳炎の解決を図る場合もあります。
耳道が狭窄している場合や耳道内に腫瘤ができている場合、そして中耳炎を伴っている場合は、外科的な介入が適切かとおもいます。
この下の画像の子の外耳道は感染・炎症で匂いがひどく、ご近所の方たちも耳が悪くなってから触ってくれなくなり、本人も不快感から性格が暗くなってしまったと家族の方が言われていました。何年も前から耳が悪く治療していたが、最近は匂いがひどくて何とかならないかということで来院され、手術を提案させていただきました。
手術を頑張ってくれて、術後は匂いも不快感もなくなり、元の明るい性格に戻ったと家族の方にも喜ばれました。
雄猫ちゃん,
尿道の出口側の先端に問題があり、排尿できずに苦しんでいる場合に行う手術です。
猫ちゃんの食事の向上で手術する機会は減りましたが、当院では結石、尿道栓子による再発や狭窄による尿道閉塞をおこして苦しんでいる雄猫ちゃんの救済策として定期的に要望があり手術しております。
今回の猫ちゃんも尿が出なくて苦しんでいました。尿道に問題があり、管が入りません。緊急手術が必要です。
緊急手術のため昼間の休憩時間がまったく取れませんでしたが、手伝ってくれたスタッフに感謝します。あんなにしんどそうだった猫ちゃんが術後に気持ちよさそうに食事をとっているのを見ると多少の疲れなんて吹っ飛びます。
術前は、息んでもジワリとしか排尿できなかった子が、術後にドォーっとおしっこが出るのを確認して手術スタッフから歓声があがりました。画像は術部の様子です。
血尿で来院した猫ちゃん。
診察の結果は、膀胱結石でした。
手術方法は極細内視鏡使用の膀胱結石摘出術(腹腔鏡補助下膀胱結石摘出)です。
ギザギザした痛そうな結石がたくさんとれました。
内視鏡でのぞいた様子です。
ずっとトイレでの様子がおかしかったようです。おうちに来た当初からそのような感じでしたとのこと。
術前は性格もおとなしくジャンプしたり走り回ることも無かったようです。
先日手術を行い、本日ホテルで来院された際に、すごく元気で走り回ってジャンプしていますと家族の方が驚かれて笑顔いっぱいでした。
私もうれしいです。
おしっこの様子が変だと来院されたワンちゃん。
診察すると様子がおかしいようです。
お腹の中、脾臓に大きな腫瘤ができています。
脾臓の出血を起こしているような腫瘍の摘出では、通常の術前検査は当たり前ですが、
特に出血をコントロールできるのかをチェックするために、血小板数や凝固時間(PT、APTTなど)の確認はとても重要になってきます。
この検査などがおろそかであれば、出血をコントロールできず大変な事態が容易に想像されます。
手術は癒着が激しく腫瘍も自壊し出血を起こしていましたが、手早く手術を終わらせて本日無事に退院されていきました。
がんばりましたね。
大きい腫瘤でした。
当院では脾臓などの確認には、定期的なエコー検査を含む検診の重要性をお伝えしていきたいと思います。
胃拡張・胃捻転症候群は、胃が膨れあがり、ねじれ(捻転)を起こし、急激に全身状態が悪化する病態です。
お腹が膨れ、吐こうとしているのに吐けない、呼吸が苦しそうといった症状が現れ、そしてショックをおこし、救急救命状態となります。
胸の深い大型犬やダックスなどに比較的多く経験されます。
予防は食事を1回に大量に食べさせず、食事回数を日に2〜3回にして1回の食事量を少なくします。食後や水を沢山飲んだ後は、しばらく休息させるようにしましょう。
先日夜間救急オペを実施したわんちゃんですが、本日無事に元気に退院予定です。頑張ってくれました。
診断時のレントゲン画像です。お腹がガスや胃液などでパンパンになりねじれています。
中年齢以降のオス犬(去勢をしていない)に多い病気です。
便が出ないやおしっこが出ないなど非常に生活の質を落とす大変な疾患です。
若いころの去勢が予防になります。
術後の様子ですが、排便良好です。
明日の退院予定です。頑張ってくれました。
排尿困難で苦しんでいた猫ちゃん。
尿管からの結石摘出術、膀胱鏡下での膀胱結石摘出手術を頑張ってくれました。
このネコちゃんは体質的にシュウ酸カルシウム結石が出来やすく繰り返しています。
考えられる結石の予防策はすべて行っていただいていますので、結石が出来てしまった時には可能な限り膀胱鏡を使った低侵襲な手術で石を取り除くやり方がベストだと思われます。
胆嚢というさらさらした消化液をため込む袋がゼリー状のネバネバの物に置き換わってしまうことが始まりで肝炎を起こしてしまったわんちゃん。
胆管肝炎の進行を抑え、胆嚢破裂などを防ぐために胆のう摘出手術を行いました。
手術は無事に終わりました。胆管肝炎が落ち着いてくれるか、よくよく経過を見ていきましょう。
中年齢以降に発生しやすい胆嚢疾患を発見するためには、エコー検査が必須になります。
健診の重要性ですね。
肝臓疾患などは手術中の出血のリスクが高いです。当院では癌疾患やハイリスク症例には血液凝固能(PT、APTT)を測定することも含めた術前検査を行って万が一の時に備えております。
年末の手術は緊急症例が多いですね。
本日の手術は女の子の猫ちゃんの尿道内に詰まった結石の摘出でした。何度も排尿姿勢を取りつつも尿が出ないため、膀胱がパンパンでとても苦しい状況でした。
家族の方も一睡もできずに見守っていたようです。既に基礎疾患を持っている猫ちゃんですので麻酔管理も万全に行いました。
先ほどしっかりと尿道内にあった結石を腹腔鏡補助下で無事に終了しました。
わたしは雌ねこちゃんの外尿道口を内側から見たのは初めてでした。ここまでカメラで確認できれば石の取り残しなど起こるはずもなく大変安心です。術後管理がんばりましょう。