胆嚢粘液瘤とは
犬の胆嚢という肝臓についている袋(さらさらとした消化液をためる)がゼリー状の物体で満たされ、
最悪の場合には破裂する、もしくは胆道がつまるなど生命に関わる可能性のある病気です。
当院では中年齢以降のわんちゃんでおこなった腹部エコー検査を含めた定期健診で発見されることが多いです。
健康診断で発見された場合は、わんちゃんの状態はとても元気で問題がないというケースも多いですが、問題発生を防ぐために事前に胆嚢を取ってしまう予防的手術を選択肢に提示しています。
先月参加したセミナーでイギリスの外科専門医の講師も症状が出てからの手術は救命率が下がりますので、症状がない時に胆のう摘出手術をすることをすすめておりました。
画像は摘出した胆嚢。緑色のゼリー状物体で満たされています。