ネコの尿石症3

結果的に大小あわせて11個の結石を摘出しました。

比較的大きな石も尿道内にあったので、自分に置き換えると大変な痛みであったことが想像できます。

尿結石のリスクは性別・年齢によって変化します。

若い子ではストルバイト結石のリスクが高く、加齢とともにシュウ酸カルシウムのリスクが高くなります。去勢した男の子では3歳ぐらいから、避妊した女の子では7歳ぐらいからシュウ酸カルシウムのリスクが高くなります。

今回のシュウ酸カルシウムは、食事療法では治りません。手術を選択してよかったです。

今後、この子は予防食を食べてもらい、定期的に尿検査をおこなって状態の確認をしていく予定です。

病気について

ネコの尿石症2

手術は、膀胱内の石を取り出すことと尿道内の石を膀胱内にもどす操作を繰り返し行いました。

膀胱粘膜も約3年間の結石の存在、膀胱炎により厚いゴム鞠のように変化しています。本来、膀胱はうすく、きれいなものです。

病気について

ネコの尿石症

先日、膀胱・尿道結石摘出手術をおこないまして、取り出した石の結石定性(石の組成をしらべる)の結果が

本日かえってきました。

結果は『シュウ酸カルシウム』でした。

術前に何度か尿検査をしても石の正体は不明でした。

このネコちゃんは、3年前から患っていたそうです。

石が尿道に詰まって急性腎不全になっていたり、貧血があったりと全身状態が悪かったので

点滴と輸血をおこなって、万全な状態をとってから手術をおこないました。

膀胱内と尿道に石が見つかりました。

宿便も多く、自力で排便する際にいきむと結石の影響で痛みが強いようでした。

術後は石がなくなり痛みも無いようで、自分で大きい便も出せていました。

病気について