年末年始のお知らせ

年末年始のお知らせ

診察時間に若干の変更がございますのでご注意ください。  

 12月30日(火) 休診日  12月31日(水) 診察時間 9:00~13:00   1月 1日(木) 休診日   1月 2日(金) 休診日   1月 3日(土) 診察時間 9:00~13:00   1月 4日(日) 通常通り ホテルのご予約もお待ちしています。数に限りがございますのでお早めにおねがいします。

ただし1/1・2日のホテルは受け渡し無しにて預かりしております。

電話でのお問い合わせをお待ちしています。

078-271-2323

お知らせ

猫の腎臓病

高齢のねこちゃんにとって腎不全はもっとも多い病気の一つです。

◎症状

・良く水を飲む

・おしっこの量が増えた

・食欲にむらがある。少なくなった。

・やせてきた。

・もどす事が増えた。

などがあります。

しかしはっきりとした症状を出さないで腎不全が進行していることがありますので注意が必要です。

◎検査

身体検査、尿検査、血液検査で腎不全であるか判断します。

腎臓の大きさ・形態・内部構造の確認のためにレントゲン検査、超音波検査を追加することもあります。

◎食事

健康な腎臓であっても普段から塩分の多い人の食事(かつおぶし・かにかま・かまぼこなども)をあげないようにしましょう。栄養バランスの良い食事管理が大切になります。

人の『良い塩梅』はねこちゃんにとっては多すぎなのです。

腎不全であることがわかった場合はナトリウムやリンの制限された食事(腎臓病食)をつづけることで生存期間が3倍に延びたという報告も出ています。

◎治療

ヒトのような血液透析がやってあげられません。

食事療法を主体として、しだいに吸着剤・血圧の薬などの飲み薬と点滴療法が必要になってきます。

その子の状況に応じた治療法を選択する必要があります。

◎定期的な健康診断

腎不全も早期診断・早期治療が重要になってきます。

はやくに気づいて食事の変更のみで、安定している子もいます。

上の症状で気になる点が無いか確認してみてください。

病気について

ねこのアセトアミノフェン中毒

今日はびっくりしたことがありました。

ねこちゃんがくしゃみをするからと一般的に売られている『○○』という風邪薬を適当に割ってあげた。

それでも治らないからと来院されました。

絶対駄目です。

『ヒトの風邪薬』や『ヒトの頭痛薬』にはアセトアミノフェンというものが入っています。

これはねこちゃんの体の中ではうまく分解できないもので、アセトアミノフェン中毒を起こして最悪亡くなってしまいます。

動物病院では、動物用医薬品とヒトの医薬品の両方を使っています。

ただ、動物によっては使えない薬も多くありますし、どれくらいの量を使って良いかも違います。

そのねこちゃんは、大きな問題にはなりませんでした。

寒くなると、『ヒトのくすりを飲んでしまった』という来院理由も増えます。

最近、ぼくも風邪を引いていました。

机の上にくすりを置きっぱなしにして、手鞠が興味を示していて焦りました。

皆さん、薬の管理には気をつけましょう。

病気について

犬の潜在精巣

今回はわんちゃんの男の子に時々みられる潜在精巣についてお話します。

去勢をしていない男の子は、精巣の位置を確認してみてください。

精巣が2つ触れれば問題はないですが、1つしか触らない、あるいは一つも触らない場合には潜在精巣が疑われます。

◎潜在精巣(陰睾)

これは精巣(たま)が陰嚢(ふくろ)に入っていない状態をいいます。

正確には、精巣は生後まもなくしてお腹の中から鼠径管(そけいかん)を通り、陰嚢に収まります。

しかし遺伝的な影響などで陰嚢内に降りてこない精巣を潜在精巣または陰睾といいます。

◎潜在精巣は精巣腫瘍になりやすい

潜在精巣は正常(外に出てぶら下がっている)と比較して、常に体温により温められた高温状態にあり、腫瘍化しやすいといわれています。

陰嚢内に収まった精巣に比べ、皮膚の下やお腹の中に残ってしまった精巣の腫瘍発生率はそれぞれ約5倍、10倍に高くなっています。

特にお腹の中では、精巣の形や大きさが外見からはまったく分からないため、腫瘍が進行して巨大になるまで見つからないこともあります。

◎潜在精巣は遺伝する

潜在精巣は遺伝するものであることがわかっています。

ですから繁殖には使わないで下さい。 繁殖することで、遺伝情報が子供たち受け継がれてしまいます。子孫が潜在精巣になり、気づかれずに腫瘍になっていては大変です。

潜在精巣は、去勢手術時に外科的に摘出します。

腫瘍化しているかどうかは、見た目ではわかりません。

大きさや硬さで疑うことはできますが、病理検査に出す必要があります。

病気について

フィラリア予防をお忘れなく

雨が降ったりやんだりと嫌な天気が続きますが、涼しくなりわんちゃん・ねこちゃん・ひともすごし易くなりましたね。

去年の神戸の『蚊の活動期間』は11月10日までであったそうです。(気象台データから)

そのためフィラリア予防の終了日は12月中旬までお願いします。

フィラリア症の予防薬は、フィラリアの幼虫を駆除する薬です。

蚊がフィラリアの幼虫を運んできて、それが犬の体内に入ります。

幼虫が心臓に達するまでには脱皮を繰り返し、6ヶ月かけてソーメン状の成虫になります。

フィラリアの薬は蚊が吸血して1ヵ月後に投与する薬で、それまでに感染した幼虫を駆除することができます。

今忘れてしまいますと、春まで6ヶ月あります。成虫の治療は大変ですし、心臓血管に対する影響は大きいです。

忘れないようにカレンダーに印をつけておきましょう。

投薬日をメールでお知らせしてくれるサービスもあるようです。http://www.nomidani.jp/reminder/

お知らせ

お散歩マナー

今日はお散歩のマナーについてお話してみたいと思います。

街を歩いていたり、公園に行ったりすると『落し物』を見かけます。

他人様の家におしっこをかけてそのままであったり。

昔よりはずっとマナー意識は高まっていますが、まだまだ見かけます。

かっこ悪いですね。

しっかりできている人は、素敵です。

先日は歩道の真ん中で『大きな落し物』をさせていた方が、そのまま立ち去って唖然としました。

注意させていただきましたが。

誰でも嫌です。きっとそのような事をしている人も自分の家の前であればどうなのでしょうか?

みんながワンちゃん・ネコちゃんを好きなわけでもないです。

・糞は持ち帰る。

・おしっこした後やかけてしまった所には水をかける。(ペットボトル持参でお散歩)

・公園の砂場や遊具は、小さい子が使うのですからわんこを近づけない。(駆虫はしていますか?)

   (http://www.bayer-pet.jp/pet/zoonosis/

他にもマナーといえばタバコのポイ捨て、おかし袋や空き缶のポイ捨て、ごみの出し方・・・などなどありますが。

今までしていなくても、これから始めれば良いではないでしょうか。

ブログ

脾臓の腫瘤

脾臓の腫瘤の『2/3』は悪性腫瘍だと9/23の健康診断のところで話しました。

その後のおはなしです。

飼い主さんと手術をした場合のメリット・デメリット、手術を行わなかった場合のメリット・デメリットなどよくお話をしてから決断されました。

結果、手術で脾臓を摘出することになりました。

脾臓は血液に富んでいます。

そのため脾臓のできものは脆くて壊れやすく、『良性のできもの』でも裂けてお腹の中で大出血し、結果的に命を奪うこともあります。

脾臓の悪性腫瘍には、血管肉腫というものが多いのですが,とても極悪で転移も早く、嫌なガンです。

どちらの場合でも摘出しておくことは、良いことが多いです。

今回の子の病理検査の結果は『良性のできもの』でした。

一安心です。

病気について

避妊手術

8/31に犬の子宮蓄膿症と乳腺腫瘍のタイトルで避妊手術のメリットをお話しましたが 

先日、うちの手鞠も生後6ヶ月を過ぎましたので避妊手術をうけました。

術後はさすがにおとなしくしていましたが、翌日にはボールを持ってきて投げろ、投げろと元気にしていました。

ゴールデンレトリバーは関節疾患が多いので、過栄養にならないように細めに育ててきました。

避妊後にはホルモンバランスの変化で太りやすくなるというデメリットがあります。そのため今年の8月に出たばかりの避妊した子用のフードを食べて肥満のリスクとホルモンバランスに配慮しています。

あと麻酔がかかっているついでに手鞠にはライフチップバイオサーモを挿入してあげました。 これで安心です。

手鞠がつけているものは、浮き輪ではなく傷をなめられないようにするものです。

サイズは少し大きすぎなのですが、本人には問題ないようです。

病気について

健康診断

今日は定期的な健康診断の重要性についてお話します。僕自身も再認識しました。

というのもこれは先日あった事なのですが。

ある10歳の小型犬のワンちゃんが、急に水を大量に飲むようになったとお電話がありました。

一日の飲水量を測っていただき、やはり多すぎるので身体検査、血液検査、レントゲン検査をおこないました。

その気になる飲み水の量が増える病気は、たくさんある病気のなかで検査の結果、副腎皮質機能亢進症というホルモン性の病気であることがわかりました。

ただ今回は目的としたもの以外で腹部のレントゲン検査の結果、お腹の中が少しおかしいぞということで腹部超音波検査にすすみ全体を観察したところ、脾臓という臓器に30mmぐらいの塊がみつかりました。

脾臓のできものの3分の2は悪性腫瘍です。なかなか症状が出ないので、発見は遅れがちです。

普段の様子の変化(元気・食欲・排便・排尿)や体の表面の変化(皮膚腫瘍など)は、よく見られている方ははやくに連れてこられます。

しかし検査を行わないと見ることができないものに関しては、定期的に検診を受けられることで早期発見につながります。

お知らせ

犬の歯石

今回はワンちゃんの歯石についてお話します。

8月15日に『歯周病を防ぐ』でお話しましたが、歯磨きをしないと歯垢がたまり歯石になります。歯石がドンドンたまると下の子のような事になってしまいます。この子は口からかなりの量の出血があり来院しました。歯の根っこに膿をもつ事もあります。痛みも強く、食欲も無くなってしまいます。もちろん口臭もすごいです。

結局、この子は歯をあまり残してあげることができませんでした。それでも悪い歯が無くなった事で、以前より元気になったとのことです。

みなさん、歯を磨いてあげましょう。

茶色のかたまりはすべて歯石です。

病気について